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The Million Dollar Homepage(ミリオンダラー・ホームページ)は、イギリスのウィルトシャー出身の学生アレックス・テュー (Alex Tew) が、大学の学費を稼ぐために2005年に立ち上げたウェブサイト。そのホームページは1000×1000の格子状に配置された100万ピクセルで構成され、10×10ピクセルを最小ブロックとして、1ピクセル当たり1ドルで販売し、そこに画像ベースのリンクを設置する。ブロックの購入者がそこに表示すべき画像と、その画像にリンクすべき URL とカーソルがそのリンク上を通過する際に表示すべき文言を提供する。このウェブサイトの目標は全ピクセルを販売することで、それによって作者に100万ドル(ミリオンダラー)が入ってくることになる。ウォールストリート・ジャーナルによれば、このサイトがきっかけとなり、他にもピクセルを販売するウェブサイトが生まれた〔〔。 2005年8月26日に立ち上げられ、このウェブサイトはインターネット現象の一種となった。アレクサによるウェブトラフィックのランキングによれば、最高で127位になったが、2009年5月9日現在では40,044位になっている。2006年1月1日、最後の1000ピクセルがeBayのオークションに出品された。オークションは1月11日に終了し、38,100ドルで落札したため、最終的な売り上げは1,037,100ドルとなった。 2006年1月のオークション期間中、このウェブサイトはDDoS攻撃のターゲットとなり、脅迫(身代金の要求)を受けた。このためセキュリティシステムの更新が完了するまでの約1週間はアクセス不能となった。連邦捜査局とウィルトシャー警察がこの事件(攻撃と脅迫)を捜査した。 == 開発 == アレックス・テューは、イングランド、ウィルトシャーの Cricklade 出身の学生で、2005年8月、21のときにミリオンダラー・ホームページを思いついた。ノッティンガム大学で3年間の経営学コースに在席していた彼は、返済に何年もかかる学生ローンのことを懸念していた〔。そこで、そのアイデアを思いつくと、ウェブサイト上の100万ピクセルを1ピクセルあたり1ドルで販売することを決心した。そこに購入者が自分の広告用画像を貼り付け、適当なウェブサイトへのハイパーリンクをオプションで設置するのである。ピクセルをポンドではなくドルで販売することにしたのは、アメリカ合衆国の方がイギリスよりもオンライン人口が多く、アメリカの通貨で販売した方が注目されやすいとテューが考えたためである。また2005年の時点で、ポンドはドルよりも強く、1ポンドは約1.80ドルだった。そのため、1ピクセルを1ポンドにすると少し高すぎると思われた〔。テューがサイト立ち上げにかけたコストは50ユーロで、ドメイン名の登録料とウェブホスティングの料金である。このサイトは2005年8月26日から運営開始した。 このホームページは、サイト名と販売済みピクセル数を表示したウェブバナー、サイト内のウェブページへの9つのリンクを含むナビゲーションバー、何も表示していない1,000,000ピクセルの正方形を10,000個の100ピクセルのブロックに分けたもので構成されていた。テューは顧客に対してサイトを5年間オンラインにしておくことを約束した。つまり、最短でも2010年8月26日まではオンラインということになる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「The Million Dollar Homepage」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Million Dollar Home Page 」があります。 スポンサード リンク
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